思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ガンダム マーク2

 カトキ版のマーク2って、何故か人気がない。『モデルグラフィックス』ですら作例が載ったことがないし、Twitterなどでも見たことがない。GFFの時点でも、だいぶアニメ設定画寄りになっていたので、ここはHGのインスト寄りのプラモも見てみたい、と…

エンゲージSR3

 ウェーブ 『』で一目惚れして以来、数年経ってようやくプラモを入手できた。 『デザインズ』の中のあるモーターヘッドの解説で「あとはアドリブのデザイン」という文章を読んで以来、なんとなく好みの判断基準が厳しくなった。エンゲージも、好きなのはこ…

レッド・エージェント

☆☆☆ソ連のスパイものは、なんでも邦題に『レッド』をつけるよなぁ(´Д`) 50年代のソ連で、アメリカから送り込まれたスパイが、ソ連の外交官(?)にハニートラップを仕掛けたら、ミイラ取りがミイラになる、という間抜けな話(悲恋??)。 60年代のソ連で…

レオパルト メクサス

 タコム 1/35 レオパルト メクサス 頭悪い言い方をすれば、フォルムが格好いい現用戦車。 増加装甲の形状とかは、イギリス系でも、イラン系でも、アメリカ系でもない。敢えて言えばイランでパットンに増加装甲を付けた、ティランに似てけど。 輸出元のド…

萌えよ!戦車学校 戦後編(5)

ベトナム戦争・湾岸戦争 文 田村尚也/絵 野上武志 ☆☆☆★ イカロス出版副題以外に、インドシナ戦争、イライラ戦争、イラク戦争、アフガン戦争編を収録。 大東亜戦争中のインドシナ戦争以外は、戦後の紛争なので、戦車同士のガチンコは少ない。むしろ、現代史…

そして父になる

☆☆☆宇多丸師匠の絶賛の噂は聴いていたのだが、いかんせん是枝監督作品は、食指が伸びないんだよなぁ。『海街ダイアリー』は好きだけど、『真実』はダメだったし。 ネタバレなしで感想をひと言で言えば、『演出は良いけど、意外な展開は全くない』という感じ…

祇園の姉妹

☆☆☆★昭和12年の、溝口健二監督作品。素朴なポスターから、いわゆる日常系のような話を予想していたが、ちょっと予想外のオチだった。ファーストカットが、『小原庄助さん』にあったような、室内をドリーで横断するような大胆なカメラワークで、まず驚かさ…

ダンサー・イン・ザ・ダーク

☆★割と評判がいいので、改めて観てみようと思った。なんか、観たような気がしていたのだが、実際に観てみると、『海の上のピアニスト』と混同していたのかもしれない。 まず、ストーリーも、演出も、完全なフィクションなのに、全編手持ちカメラであること…

人間の意味

 アルフレッド・アドラー著/坂東智子訳 ☆☆☆ 興揚社いわゆるアドラー心理学の本です解説されている内容が、洋書らしく、より直接的、具体例として多めに(くどく)書かれている、という感じ。 他者による解説本ではなく、著者じしんによるものだから当然、…

ガンダムSEED フリーダム

☆☆そもそもが『ガンダムSEED』のテレビシリーズは、放送当時も、去年再放送した時も、数話でリタイヤした私なので、観る気は全くなかったのだが、映画館の無料鑑賞券の期限が迫っていたりして、観ることにした。 YouTubeにも公開されている冒頭。タイトルが…

イワタ・レイジング

☆☆☆☆約20分の短編SF映画。 謎の存在「イワタ」は、神でもあり、ミームでもある。「イワタ」によって発生した爆発事故を調査していた組織の二人は、爆心地にいた4人目の女の行方を追う。 いかにもSF短編小説(映画の間違いではない)らしい、仄めかしに終始…

ミッドナイト・マーダーライブ

 ☆☆☆★YouTubeの『シネマンション』で「未体験ゾーンの映画」紹介で知ってから、気になっていた一作。 深夜ラジオにかかってきたお悩み相談電話に、DJの家族を人質に取った、という電話が。 生放送のラジオに犯行声明がかかってくる、というのは、『太陽…

ファタンスティタ・プラネット

 ☆すぐわかるおの解説が参考になった。小説版の『猿の惑星』(フランスの作家だったこともそこで初めて知った)の前後に書かれた小説をベースにした、アニメというか、「動く絵本」という感じ。 巨大な青くて目だけが赤い巨人が暮らす、生態系も地球とは異…

青春墓場

 ☆☆★日本映画チャンネルの「月イチ衝撃作」。最初は、不良に絡まれる坊主かつ前歯のない男の、ケンカ生活を描くノワールかと思いきや、彼のバイト先のパートのおばちゃんの子供がいじめられている、という話を聞いて、高校生の息子の、半歩踏み外した人生…

踊る骸

 ☆☆★スウェーデンのミステリーが原作ということで、渋いというか、地味すぎるためか、『エリカとなんとかの事件簿』という邦題の、副題になっている。 東欧というか北欧らしく、第二次大戦のナチスの影というか、残滓を描いた作品。 『湿地』ほどてはない…

テルマ&ルイーズ

 ☆☆☆どれか忘れたが、この前観た映画にタイトルが出てきたのをきっかけに。『ブルース・ブラザーズ』の女版というか、コンビ映画といえば、という定番の作品というイメージだ。 若い女友達の話しかと思っていたので、子供はいないっぽいが、既婚者と、ウェ…

土を喰らう十二か月

 ☆☆☆★観たことはなかったが、仄聞するだけでも内容が想像できるというのは、ある意味、良い映画(宣伝)といえるだろう。 長野の山村で隠棲する作家の食生活を描いたスロー・ライフ映画。 っていうか、てっきりドキュメンタリーだと思ったのに、ドラマ作品…

共謀家族

 ☆☆☆★事前情報ゼロだと、どこの誰が作ったのか、混乱する作品。 舞台はタイで、モブキャラはタイ人なのに、主人公一家は韓国人、警察局長(なんで署長じゃないの? 吹替版で見たんだけど)は中国人。脇役で見た顔のおじさんがいたが、香港映画に出てた人だ…

茶室殺人伝説

今野敏 ☆☆☆★ 講談社文庫茶道を扱ったミステリーとしては、『千利休殺人事件』だかのタイトルのミステリーがあったが、本作は基本的に現代が舞台。 主人公は、表千家、裏千家らに継ぐ架空の相山流なる茶道家に習うOL。下っ端である。とある茶会で、家元のい…

野生の証明

 ☆☆☆冒頭、日本の自衛隊にも特殊部隊があり、アメリカで米軍と共同訓練(演習じゃくてね)をしている、なんていうエピソードから始まる。80年代は、これだけでも、知らない人が多かったんじゃないだろうか。そして、一週間の山の中のサバイバル訓練で、「…

許されざる者

 ☆☆傑作とされているので期待したのだが、やっぱりイーストウッド映画は合わないのかも。 割と古い映画のせいかもしれないが、ルックも、白茶けていて、80年代みたいだし(私の記憶のイメージ。ほんとの80年代はもっと粗いかも)。 見終えてから、町山氏の…

ファング一家の奇想天外な秘密

 ☆☆☆★原題は『THE FAMILY FANG』で、てっきり『家族の牙』かと思いきや、『ファング家』だった。でも、見終えた後で私が邦題をつけるなら、『フェイク・ファミリー/リアル アート』かな。 フラッシュモブの逆というか、リアルドッキリカメラを現代アー…

スーツケース・マーダー

 ☆☆ライフタイム製作の映画は、女性が主人公であることと、妙に色彩が明るくて彩度が高い画面である。 スーツケースに詰められて発見された死体から始まるので、ミステリーまたはサイコ・サスペンスかと思いきや、ある女性のドラマ。 主人公というか、主…

ジョセベル

 ☆☆☆原題も同じ。『バイオハザード』のミラ・ジョボビッチみたいな人が主役。 交通事故で夫とお腹の子供を亡くして車椅子生活となり、実家に帰ってきて、父親と暮らすことになった主人公。幼い時に亡くなった母の片身のビデオテープを見つけて、怪奇現象…

ザ・ハウス 呪縛のAIマンション

 ☆☆★あまりにもテキトーな邦題な上、原題も、章題がちょこちょこ出てくるので、よく分からなった。 元々、食肉工場だったところに建てた最新式のマンション。電気やテレビやメールなども、アレクサ的な、音声制御だ。まあ、AIとか言うほどハイテクじゃない…

ソルジャー・ドッグス

 ☆★ジョン・ウーの初期作品。主人公は傭兵として、ベトナムだかタイだかの将軍を拉致するが、軍から追われることになり、命懸けの戦いを繰り広げることになる。 まあ、何のテーマもない、『ランボー』とか『コマンドー』というよりも、『デルタフォース』…

キリング・フィールド

 ☆☆『ハンバーガー・ヒル』みたいな映画を期待した私が悪いのだが、『アンダー・ファイア』みたいな映画だった。実話を元にしたという点でも、同作と同じ。 舞台は、カンボジア。共産主義独裁者による国民の虐殺が行われていることからの命名だが、そこ…

トロン・レガシー

 ☆☆☆☆★『トロン』は数年前に観ていたので、なんとなくレンタルでDVDを観てみたら、コンピュータ世界のビジュアルに圧倒され、「これはブルーレイで観ねば」と、ディスクバトルが終わったあたりで観るのをやめて、ブルーレイを購入。 観ながら、『トロン…

レオン

 ☆☆★何度も地上波だのケーブルテレビでやってるし、いわゆる「みんな大好き」系なので、天邪鬼なわたしとしてはどうしても食指が伸びなかった。 ながら観しようと思って吹き替え版にしたのが失敗だったかも。 職人気質の暗殺者と、家族を殺されて少女の話…

『「始まりの国」淡路と「陰の王国」大阪』関裕二 ☆☆☆★ 新潮文庫『街道をゆく』ばりに、実際に著者が現地を訪れて歴史にまつわるエッセイを書く。 ちょっと著者の個性が強すぎて、好みが別れそうだ。「古代人の測量技術は、現代人の想像を遥かに超えた高度な…