思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

「あたりまえ」の研究

山本七平
☆☆☆★
文春文庫

「あたりまえ」とは何か? という論説を期待したのだが、違った。執筆当時の80年代の国内外の問題に関する、著者なりの評論に過ぎないのがちょっと残念だった。

ちなみに、言葉の定義的なところでは、
「各人がその日常生活において、当然のこととして無意識に従っている規範のようなもの」
これ、「当然のこととして」は重複なので、無意識に従っている規範、というのが定義か。