思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

魔法少女リリカルなのは デトネーション』☆☆

すいません、体調の関係もあって、前半は寝てました(^_^;)
後半は、まるで『聖闘士星矢』のハーデス編みたい。やたら派手な攻撃と、生身の人間の不死身さ加減。攻撃もインフレで、とにかく画面を引いて俯瞰かアオリのどちらかで、さぞかしレイアウトは大変だったろうなぁ……( ´Д`)
死んだと思ったら死んでない、はもちろん、「実は○○でした」的などんでん返しのためのどんでん返しは、週刊連載のような『ポニョ』のような、先も後も考えずに書いて行ったよう。
所長も、何の前ふりなく登場した感じ。何より、所長は左遷されなければ、あのアンドロイドを何に使うつもりだったんだろう?このへんからも、どんでん返しのためのその場の思い付きで、前後編全体の整合性や手札の出し方を調整せずに書き進めたことが疑われる。
クライマックスは、何故か押井『甲殻機動隊』や『ターミネーター』『007 Re:サイボーグ』になるのはなんでしょ( ´Д`)
そもそも、舞台を地球にする必要あったか?なのはたちがあちらの惑星に迷い込む、映画『ドラえもん』スタイルで良かったのでは?
ラストは、無意味に時間を駆け足したようで、そこまで行くなら、イリスが刑期を終えて「ただいま」と微笑むカットにすれば良かったんじゃないかなぁ……。
唯一良かったのは、イリスが、友達を騙している時の内心を独白しているシーン(天の邪鬼だなぁ……私は)。詐欺師ってのはこうして人を騙すんだ、という教訓になるなぁ……。


モデルグラフィックス 2018年12月号』☆☆☆☆

模型誌中では最後発となる「タミヤMM50周年」特集。記事中で断っている通り、姉妹誌で先発した『AM』の特集を補完する、重複のないもの。敢えて重複していると言えばフィギュアに注目している点だが、これに限らず金型製作という視点に焦点を合わせているところが(よい意味で)マニアック。
ただ、何故か中村桜の総火演レポートが『AM』誌と丸かぶり……( ´Д`)

ジョジョリオン(15)』荒木飛呂彦
☆☆☆★
ロカカカの実(の成る枝)を探すため、専門家たる男を探す、という引き延ばし感丸出しのプロットはいかがかと思うが……。
ドロミテは感電して岩人間になった?かどうかはともかく、支那の刑ばりに四肢がない、青年誌ならではの造形が奮っている。そのスタンド能力は、同じく岩人間の夜露と似て、対象物に向かってまっすぐ引き寄せるというもの。ドロミテのほうは、引き寄せるものは物ではなく人間。それも、体液が付着しただけで生きながらにして即ゾンビ化(ってことは死ぬってことだよね?これって実はかなり凶悪な能力である)して、ターゲットに真っ直ぐ向かう。ゾンビがバトンリレー式に入れ替わるあたりはアヌビス神を思わせるなど、バステト神やグリーン・デイなんかとのハイブリッドした(作者はもう忘れてそうだが)、実は最強クラスかも。遠隔自動追尾型で本体は安泰だし。