思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

らんま1/2(38)

☆☆☆

リアルタイムで単行本を買っていたのだが、単なるラブコメ&バトルマンガに成り下がった感じがして、20巻くらいで卒業していた。
折に触れ、結局どうなったのかだけが気になったので、百円で購入。
読んでみると、最終巻とは思えないくらい、いつもと変わらぬバトル。敢えて違いを挙げるなら、舞台が全ての発端である呪泉峡であることくらいか。
冷静に見てみると、泉が湧くとか出なくなるとか、あかねが干からびたり、さらに目を閉じたら死ぬとか、あの手この手でサスペンスを繰り出すあたりが週刊連載巧者というところか。冷静な読者は、あかねが死なないことくらい分かっているので、「よく次から次へと思いつくなぁ……(´Д`)」となるだけだが。
大オチは、らんまとあかねの結婚式。伏線もクソもなく、ある程度二人の気持ちがとろされている10巻以降なら、いつあってもおかしくない唐突さ。結婚式にキャラ総登場なのは良いとしと、結局トラブル続出で、何も解決せずに終わるあたりは、何か『こち亀』のラストに通じるものがあった。