思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ジョーカー 清』

☆☆☆★

大仰な詩文、中2病っぽい人物設定と描写、そして何より前編なので延々と広げ続けられる風呂敷。マンガあるいはラノベだと割り切って先に挙げた部分を流し読みすれば、実に楽しい。何しろ、推理小説の定番トリック30を網羅することを目指し、前編だけでも9つの死体が転がるのだ。まさにミステリーマニアの稚気にあふれた一作。
ただ、何回か「芸術家(犯人)は1人」とあるのは真相を知ってから見ると、アンフェアでは…?