思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『中国驚愕の性奴隷』鳴霞
☆☆☆★

黄文雄『食人文化』と同じく、重複が多いのが難点だが、もしかしてこれは中国式の文章の特徴なのか??(そうだとしても、翻訳じゃなくて日本オリジナルなんだから、編集者がなんとかしろよ)

「2000年の段階で、正式に登録されている売春婦は2500万人に達している。」
1950年くらいには公式には売春は違法だとされているので、この正式の意味が不明だが、当局が把握している範囲、という意味か?

満州を侵略したソ連軍によって強姦された女性は、合計20万人以上いたと言われている。(略)ソ連軍は占領したドイツで集団強姦を広範囲に行い、レイプの被害者数はベルリンでは9万5000〜13万人、東プロイセン等では140万人、ドイツ全域で200万人に上った。」

「1973年(略)当時の2000万人の知識青年の中で、女性知識青年の強姦被害者は数百万(800万人との説が有力)いると思われる(略)。その女性知識青年の中でも、80万人が「慰安婦」「性奴隷」として飼い殺しにされているのである。」

「数百万人の都会出身の知識青年は、早く都会に帰ることができるように幹部たちにプレゼントを続けた。(略)何もプレゼントできない女性知識青年は、肉体を差し出して賄賂にした。その心理を逆利用して、幹部たちは女性知識青年に「早く都会に帰りたいのなら肉体を差し出せ」と要求するようになった。
安徽省では1972年に、学校への入学が許可されたのは150人だけである。その入学時の身体検査で、女性知識青年70人は、全員が処女ではなく、しかも入学が決まる直前に処女喪失していたのである。」
文化大革命がどれほどひどいものだったか分かる。これがそうだとは書かれていないが、たびたび72〜74年のできごととして、都会の青年男女が共産党に洗脳されて農村に送られた結果の悲劇が書かれている。

「「朝鮮に進出した当初は、強姦犯人の中国兵士を銃殺していた。最初は100人を銃殺したが、どんどん強姦犯人が増えてくるので銃殺しきれなくなった」とのことである。銃殺しきれなくなるとは、数千人、数万人の強姦魔がいたということだろう。」
これはもちろん、朝鮮戦争のこと。中共が旧日本軍が大陸でやった非道なこと、と主張している内容は、ほぼ彼らがやってきたことを丸写しして転換したもの、と言っても過言ではない。

「中国には約3億世帯が暮らしているが、その90%の家庭は、いまだに食べるだけで精一杯である。(略)しかも、戸籍がない子供の数が非常に多いため、教育が充分に施されない。とくに女子の教育は不充分で、農村の女性に至っては、現在ですらその70%が文盲だと言われている。
残りの30%の女性のうち、約半数が小学校卒業レベルの教育しか受けていない。」

こういう現状はマスゴミではではほとんど報道されない。『仰天ニュース』のエピソードとして、たまに農村を舞台にしたものがあるが。