思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

吉山勇樹『残業ゼロ時代のサバイバル仕事術』を読む

印象に残ったところ

「ヒマな時間が五分あれば、あなたは何をしますか?実はこの五分間に何をするかが残業をするかしないかの命運を左右するといっても過言ではありません。」

「ちょっとした不注意によるケアレスミスに悩まされてしまっている人も多いのではないでしょうか。これらのミスが起こってしまう原因を考えてみましょう。(略)次のアクションに出る前に、まずやるべきことは、目的を意識することです。(略)たった30秒でよいのです。」

「私の周囲にいるベストセラー作家や会社経営者、タレントやスポーツ選手を見ていても、明確な夢を持って、という人の方が少ないものです。それらの人から話を聞いて共通しているのは、いくつもの苦しい経験を積み重ねながらも、仕事を楽しみ、目の前のことを全力でやってきた結果が今の自分を形成しているということでした。」
「夢はあえて持つ必要はない。夢中で駆け抜けることが大切!」


『黒い破壊者』
☆☆☆★

『狩人よ、故郷に帰れ』リチャード・マッケナ
☆☆★
もうひとつピンと来ないが、惑星全体に大樹が張り巡らされており、それが集団意識めいたものを持つ、ガイア仮説の変形と言える話。

『おじいちゃん』ジェイムズ・H・シュミッツ
知性も生態もよく分からない生物を乗り物として飼い慣らすものの、意外な性質にピンチに陥る。こういう話はどこかで読んだのだが、すぐに出て来ない。『ハイペリオン』シリーズだったっけか?

『キリエ』ポール・アンダースン
宇宙規模のガス状生命体、そしてテレパシーには光速度の制約はない、という二点から生まれるドラマ。ある意味、似たような話は多いが、究極のウラシマ効果ものSFかも。

『妖精の棲む樹』ロバート・F・ヤング
『…故郷へ帰れ』と近いが、大樹こそが主で、家に住むものが飼われている、という逆転が王道のハードSFである。

『海への贈り物』ジャック・ヴァンス
イカ型でサンゴ礁を自在に(盆栽のように?)して都市を作る生命体。コミュニケーションは10本の手ぶりで行う(ネタバレ全開だなあ…)。

『黒い破壊者』A・E・ヴァン・ヴォークト
巨大な黒ヒョウのような種族ケナンは、振動や電気を操れる。彼の一人称と、捕らえて持ち帰ろうとする人間を交互に描く構成が面白い。