思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2022-04-16から1日間の記事一覧

『朝の波紋』☆☆☆どうってことない日常ドラマなんだけど、違和感なく観られる、ということは演出がしっかりしている、ということ? 主人公・高峰秀子は大きくない商社に務める、英語の堪能なOL。大きな取引をまとめるも、ライバルに横取りされてしまう。ライ…

リアル鬼ごっこ 2015

☆☆☆★ケレン味とハッタリだけの薄っぺらい、ケータイ小説を読むような人のための作品だろうと、見る気もなかったシリーズ。 本作は、園子温監督ということで、「どうせ低予算のやっつけ仕事だろう」と思って、軽い気持ちで観たが、意外や意外。 基本はドロー…

ミッドウェイ

☆☆☆アメリカ映画、分けても「大味大作の大家」エメリッヒ作品なので、ドラマパートははなから捨てて観た。 それでも気になったのが、日本人俳優のショボさ。浅野忠信、豊川悦司、國村隼という堂々たる面々なのだが、セリフが棒読みに見えるのは、喋るスピ…

オーディション

☆☆☆『映画秘宝』やジャガモンド斎藤氏など、各所で評判のサイコホラーということで怖々と、期待してブルーレイを購入した。 まず、大いに不満を言いたいのが、ブルーレイソフトとしてはアウトやろ! ということ。画質は普通の映画のDVD以下だし、字幕もない…

『火の鳥(9)』

 ☆☆☆★『宇宙編』☆☆☆☆ 交代で冷凍睡眠に入る宇宙船、という設定が、最近では『ライフ』とかにも通じる、由緒ある本格SF的で良い。 個人用脱出艇で、各自がそれぞれのコマ割りを使って対話を表現することを始め、コマ割りが凝りに凝っている。だいぶ読みづら…

『火の鳥(8)』

 ☆☆☆☆これは手塚治虫版『平家物語』、いや、平氏でなく義経と弁慶を主役にしているので、『吾妻鑑』というべきか。上巻でも書いたことだけど。主役は、弁慶こと弁太。ネタバレかもしれないが(^^;)、ラスト、大陸に渡ったとされるのも義経ではなく弁慶なの…

『火の鳥(7)』

 ☆☆☆★乱世編(上) 手塚治虫版の『吾妻鑑』または『太平記』である。平家のほうは割と史実に忠実に、源氏のほうは上巻には出て来ないが、義経と弁慶は、だいぶアレンジを加えて出てくる。 清盛が、傲岸不遜な人物ではなく、ひどく人間くさく、すぐに死刑を…