思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ドラえもん 宇宙漂流記


☆☆☆★

これまた記憶になかった。
地球にやってきた宇宙人が、のび太ママの捨てたゲームを盗って行き、それを追いかける内に、宇宙人たちの内紛に巻き込まれる。
驚くほど『スターウォーズ』をパクッてる。『宇宙小戦争』は、タイトルこそパクッているが、内容には独自性が多々あって、決してパクリではなかったのに。
情報ゼロで観たのに、観ている最中にメカデザインが宮武さんであることと、音楽が三枝成彰であることに気づいた私はエライ!?
今回は割と秘密道具てんこ盛りかつ、複数の道具を組み合わせたり、割と凝った使い方をする。それを提案するのがのび太だったりするのは、ちょっとキャラ的にブレてる気もするが……。ネタバレだが、クライマックスに、惑星に衝突しかけた巨大宇宙船を、ヒラリマントを複数のビッグライトでかわすシーンは、なぜか『トップをねらえ!』を連想してしまった。
中盤に出てくる幻覚生物の惑星では、エントみたいなやつが、故郷で善人な家族と暮らしているイメージを見せるという、『クレヨンしんちゃん』映画みたいな展開がある。ドラえもんがどら焼きの代わりに石を食べそうになっていたくらいで、実害がないのが、演出としてまだまだ甘いが……。
冒頭に、体験型・没入型ゲームで遊んでいて、クライマックスも、ゲームを実体化させて戦争に参加する。ほぼ似たような展開なのに、『新・宇宙小戦争』と比べると、スネ夫はちゃんと普通に戦っている。新版の軟弱キャラっぷりが実に不当で可哀想である。