思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

多十郎殉愛記


☆

高良健吾のアイドル映画やな……。
知らなかったけど、中島貞夫監督の時代劇ということでいちおうチェック。なんせ、「純愛(正確には殉愛)」だから、私が見るようなジャンルじゃないのだ。
ヒロインの多部未華子も、恋愛映画のヒロイン、という感じじゃないしね。
結論からいうと、全然ダメ。撮影も特に凝ってないし、照明も、テレビドラマ的でメリハリ(明暗コントラスト、リアリティ)もない。チャンバラもダメ。
特にチャンバラは、主人公は剣の達人、という設定なのに、ガニ股で刀も振り回しているだけ。終盤の捕物シークエンスなんて、そんなグダグダなたった一人を捕まえられない奉行所集団は、小学生か!? というくらいの無能っぷり。
恋愛映画は門外漢だけど、なにも萌える要素はなかったなあ。あきらかに普通のテレビドラマ以下じゃない?
すべてにおいてダメだと分かったから、自分が頑張らないと仕方ないと腹をくくったのかどうか知らないが、高良健吾の顔芸映画と言ってもいいくらい、力が入っているのは分かる。お疲れ様、という感じである。