思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2022-02-12から1日間の記事一覧

『おろち』☆☆☆★楳図かずおの原作は未読。なんとなくダメダメ映画な予感だったのだが、鶴田法男、高橋洋一というホラー映画の専門家がやっているだけあってか、意外と面白かった。 何より衝撃だったのが、「これ、ジョジョの元ネタやん?!」ということ。4部…

パットン大戦車軍団

 ☆☆☆戦車目当て。そういう視点からすると、なかなか微妙な作品。少なくとも、史実に忠実か、というと全然タメ。アメリカもドイツも、敵も味方もパットン・ファミリーなのだ。シャーマンもタイガーも出てきやしない(´Д`) まあ、20世紀の映画はだいたいそ…

アドラー心理学 シンプルな幸福論

岸見一郎 ☆☆☆★ KKベストセラーズ病気や死についてのことが特筆すべき内容くらいで、あとは著者の類書と大差ない。 著者の解説によれば、他のことでは優れた洞察をみせるアドラーも、さすがに死についての洞察に関しては、仏教にせまることは出来なかった…

ヒメアノール

 ☆☆☆★日本映画チャンネルの概説だけで見たけど、その枠に入れられていないことがおかしいくらい、「月イチ衝撃作」なみの映画。 主演がジャニーズの森田剛とされてるけど、ヒロインを含めた男女4人がほぼ同格で主役やね。敢えてひとり挙げるなら、ドラマ…

ある用務員

☆☆☆★日本映画チャンネルの「月イチ衝撃作」枠だが、他のラインナップに比べたら全然大したことない。 平凡な高校生だが、家がヤクザで、暴力満載の展開、というのは低予算映画ではよくある展開で、そこまで衝撃的な内容ではない。『片腕マシンガール』とか…

アス

  ☆☆☆★最初は良かったけど、進むに従って萎えてきた(´Д`) シリアスに見えて、設定だけでいえば、邦画でたまにやらかした作品みたいなバカ映画。あるいはトンデモ映画。 特にラストに行くにつれ、『シャイニング』とか、キューブリックの影響を強く感じた…

雄呂血

☆☆☆1925年の邦画。今まで見た邦画で一番古い記録更新か。なにせ無声映画。日本映画チャンネルでは、いまの弁士が声を充てている。BGMも落語の出囃子みたいな編成で弾いてるのかな? 特にクライマックスの捕物シーンでは、ちょっとひどいくらいのアンバラン…

  『あの事件を追いかけて』大畑太郎+宮﨑太郎 ☆☆☆★ アストラ週刊誌の連載のような内容だが、特に掲載誌は書かれていない。世間に衝撃的を与えた事件の現場、というか現地に赴き、住民に当時の事情を訊く、というルポ。 『冷たい熱帯魚』の元ネタたる、…