思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『街の上で』☆☆★

評価が高かったので期待したのだが、ただのよくできた日常系恋愛映画だった。
後で宇多丸師匠の解説を聴いて納得したのだが、失恋して、どの女の子も魅力的に見える、というシチュエーションをうまく描いている。でもこれ、モテない男に取っては日常ですから(´д`)
確かに、映画のヒロインと言える中田青渚がめちゃいい感じで、関西弁もナイスだなぁ、と思ったら地元・神戸出身とのこと。当たり前や(^_^;) 『愛がなんだ』の岸井ゆきのと似た雰囲気である。
低予算の地域密着型映画にしてはたくさんの登場人物が出てきて、しかもそれがほとんど全員後から物語に絡んでくる。でも、絡んでくるだけで、それほど劇的な効果を挙げていないのは、劇的な効果を狙った映画ではないから。
でも、たくさん出てくるので、誰もが一人や二人、「こんな人、身近にいる」と思わせる親近感を抱かせる要素になっている。


2021年 日本