思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

サモン・ザ・ダークネス

☆☆☆

パリピ的な田舎の3人娘が、ロックのライブ会場で会った男3人と、女の一人の家に打ち上げ(見に行ったほうも打ち上げって言うのかな??)に。そこで惨劇が起こるホラー/サスペンス。
序盤がかったるいかな。全体の組み立ては『X』によく似ていた。
序盤のくだらない、何気ない会話や、後半に、頼りなかったキャラが覚醒してパワーバランスを逆転させるのは『ジョジョ』っぽいところで面白かった。
後半は特に文句ないので、前半を15分くらい削れば良かったんじゃない?
原題もほぼ同じ『WE SAMON THE DARKNESS』。

以下ネタバレ

てっきり男性陣が牙を剥くか、『ザ・チェンジ』みたいに、家に殺人鬼がいるのかとおもいきや、女のほうがカルト由来の連続殺人鬼だった、という意外性が面白いところ。
さらに、女のほうも、教祖(作中では牧師ってことになっている)の娘Aと、その相棒的存在B、今回初めて儀式に参加する女C、というバランス取りがうまい。
さらに、Cが迷いを経て、最後にはやり過ぎだとして男たちを助ける方に回るのだ。対立から、三つ巴を経て、別のチーム編成になる構成がうまい。その途中で、警官や、牧師(冒頭にテレビに出ていた、というのもうまい伏線)も出入りするサブプロットも良い。
YouTube版なのでボカシが多かったのが残念だが、殺傷描写もしっかりあったっぽい。
返すがえすも、序盤がダラダラ長いのが致命的。冒頭のテレビに牧師が映ること以外に伏線がないのだ。