思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

野獣を消せ

☆☆

渡瀬恒彦主演で、尾藤イサオが敵役。尾藤イサオがナンバー2を占めるチンピラグループは、女が一人でいるところを見つけると、金目の物を取り、レイプする。酒を横流しする? などの犯罪を繰り返していた。
冒頭にレイプされて自殺したのが、渡瀬恒彦の妹。海外から帰国した漁師の彼は、尾藤イサオらに絡まれた女を助けたりしている間に、それを知り、復讐を決意する。
『時計仕掛けのオレンジ』に『狼よさらば』を足したみたいな話。
時代のせいか、畑違いの尾藤イサオをプッシュする必要があったのか、渡瀬恒彦らに暴虐を働いているシーンにも、ジャズ的な軽快な曲が流れていることに、強烈な違和感、異化効果があった。
レイプシーンも、複数あるわりに、胸は見せず、全く見せないかと言えば山場ではヒロインのも1シーンだけ見せる、というよく分からないバランス。
本作においてはフード理論(というか仮説だけどね)が成り立っていない。尾藤イサオたちがヒロインを監禁している隣(監禁する前だったかも)で、うまそうに(演技的にも、演出的にも)宮﨑アニメ的な食事をするのだ。
じつは録画ミスで85分くらいしか見られていないが、クライマックスっぽかったし、まあ観た換算でもいいかな、と(^^;)