思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

エアーウルフ(7)


☆☆☆☆

イスラエルの、ナチス残党狩りに執念を燃やす女工作員が、エアーウルフの隠し場に潜入し、死の商人をやってるナチス残党を捉えようとする。
冒頭の、大気圏にまで上昇し、エアーウルフの飛行限界高度をテストするホークたちのシーンは吹き替えがないので、日本のテレビ放送局ではまるまるカットされたのだろう。なぜならというべきか、それなのに、というべきか、本話では、その後も、高高度の作戦軌道がない。確か数話後のための伏線だったんだよなぁ。
政治的には、死の商人を通じてアークエンジェルらCIAが、アメリカの支援国の敵対国であるサウジアラビアなどにも武器を売っている、という現実を描いているあたりが、国際謀略ものとして、実に渋い。しかも、詳しい説明はなし。当時のアメリカ人は、そのへんの事情は説明するまでもなく周知の国際情勢だったのかなぁ……。いや、アメリカの田舎のほうの市民は当時の時事ニュースの一般教養としてもそこまで知らないとおもうけどなぁ。
ミリオタ的に作中で「F4ファントム」と言ってるのに、ジェット練習機だというのが気になったかな。
アクションとしては、四連地対空ミサイルVSエアーウルフ、という見せ場があるがやっぱり地味(^^;)
それよりも、イスラエルの女スパイとアークエンジェルのやりとりがドラマ見せ場。アークエンジェルがそいつに耳を撃たれたりと、なかなかハード。
女スパイと言えば、女たらしというイメージが刷り込まれていたが、今回も前回も、ヒロインとは恋愛関係にはなっていない。なんか毎回キスしてたような印象だったけど(^^;)