思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『プロローグ』 ☆☆★本当は評価不能、としたいくらい。 とある理系作家が小説を書こうと試行錯誤するさまを描いた私小説とも、円城塔お得意の単なる実験小説とも言える。 感想も、思考実験、思弁SFが好きな人は楽しめるかもしれないし、ただの駄文、小説家の…

『バスタード!!(19)』

☆☆☆★中盤まで、延々とデビル相手に技をぶつけては「やったか?」「まだまだ」という、ある種の悪い意味での古典的バトル展開にはうんざりしたが、後半には意表を突く展開が。 ダーク・シュナイダーがバラバラになるのはもう驚かないが、頭だけになっても喋る…

引っ越しました http://zatsudoku.web.fc2.com/

『アーマーモデリング(118)』 ☆☆☆☆特集「失敗なんて怖くない!!」が出色。約25ページに渡って、戦車模型制作で起こり得る(あるある探検隊)失敗と、そのリカバリー方法が解説されているのだ。 これだけで一冊の本になってもおかしくない情報量と言える(当…

『バスタード!(16)』 ☆☆★ピーク以降、次第に退化してきたと思ったが、この巻に至ってはもう(薬物使用的な意味で)おかしいことになってる。 カバー折り返しにはファンのコスプレ写真が載ってるし、唐突にウルトラマンの顔が入るし、あとがきはなぐり書き…

『イスラエル陸軍』 ☆☆☆☆『メルカバ戦車』の姉妹編的な内容。メカでは自走砲、装甲車からハンヴィーやD9ドーザーまで。小火器から、世界唯一徴兵制が実施されている女性兵士の演習風景(!)が数ページまで収録されている。 解説で「イスラエル女性兵士には…

実質的なクライマックス。 その圧倒的な描きこみは、このジャンプサイズでも「まだ大きいサイズで見たい!」と思わせるほど。BASTARD!! 暗黒の破壊神 完全版 (Vol.8)萩原 一至 集英社 2009-06 季刊で2号ぶんなのに、内容的には週刊2号ぶんくらいの展開しか…

『ホラー映画の魅力』小中千昭和 ☆☆★ラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』で推薦していたので読んでみたが。脚本家の小中氏の半生に関心がある人以外は、同ラジオの三宅隆太氏の解説のほうが質、面白さともに数段良かった。 本書では、過…

『ハーモニー』 ☆☆原作は読んでいるが、内容はあんまり覚えていない。 近いのか遠いのかよく分からない未来で、自分とは?生命とは?というテーマを描いた映画。 まずは、いかにも「未来でしょ?」と言わんばかりの都市デザイン。それ自体は好き嫌いが分かれ…

『バスタード!(15)』 ☆☆★やっぱり予想通り、13巻がピークだったか…(´Д`) ギャグもブラックというかヘンだし、何の説明もなく衣装は変わるし、超展開もいいとこ。 天使たちのデザインや構図は『エヴァンゲリオン』や『ラーゼフォン』(このアニメよりは…

『GHL(10)』 ☆☆☆☆GPシリーズ特集。 NAOKI氏の作品は、工作・カラーリング技術は凄いのに、墨入れ、ウェザリングが汚いのが難点。なんで黒(にしか見えない色)を使うかなあ…。色にはうるさい「モデルグラフィック」誌掲載ぶんだとそのへんは緩和される…

『スケールアヴィエーション』 飛燕特集。ハウツーには興味がない同誌にしては非常に珍しく、田宮の新作を題材に、組み立て方を7ページに渡って解説しているのが良い。 相変わらず、「改造しちゃあかんリターンズ」はコーナー解明すべき。改造しまくってるか…

『海を見る人』 ☆☆☆☆★再読。『時計の中のレンズ』☆☆☆★ 『竜の卵』や『フラックス』を思わせる異世界冒険もの。物語構造的には『リングワールド』などと同じく、その世界がどういう構造になっているかを、内側から描くもの。ただし、最初に外観は分からないの…

BASTARD!! 13 (ジャンプコミックスDIGITAL)萩原一至 集英社 1993-03-04『バスタード!!(13)』 破壊神アンスラサクスと、その軍団(ほとんど宇宙人の宇宙船)の襲来。 マンガ表現の限界とも言える描きこみ。ハリウッド超大作のクライマックスレベルの地球規模…

『クララ殺し』小林泰三 ☆☆☆★『アリス殺し』の続編。そちらは既読だが、主人公のビル/井森が続投なのかどうかも覚えていない(^_^;) 舞台を「不思議の国」から「ホフマン宇宙」に移し、命を狙われている少女くららの脅迫者を探す。 最近はよくあるゲーム世界…

『バスタード!!(12)』カルがアンスラサクスの細胞に取り込まれたモンスターとの戦いは、アビゲイルのそれとの焼き直しっぽい。 そう見ると、一顧だにされなかった彼に比べ、カルの場合は死んでて普通なのに、何故か生きている前提でみんなが助けに戦う。 お…

またこの辺は読んだ記憶があるのだが、立ち読みしたのか? ま、それはともかく、パロディなどがありつつ、今回はそれなりに盛り上がった。敵の中ボス(『Gガン』で言えばマスターガンダムに当たる)との一騎打ちだからそれも当然か。BASTARD!! 11 (ジャンプ…

『わずか1しずくの血』 ☆☆☆★ 文藝春秋95年に連載され、完結したのに単行本化されなかったであろう幻の作品が作者の死後に日の目を見た。 と思われるのだが、こういう素性の作品はその辺の解説を付けてくれないと困る。切断された左足の白骨が見つかった。そ…

ここからは見たことないので初見。週刊ジャンプじゃ無くなったからか。 麻宮騎亜というより、岡崎武士っぽい絵柄。 『ジョジョ』や『北斗の拳』を始め、パロディがありすぎていちいち指摘するのも面倒。 というより、今見ると、オリジナリティはあるのか?と…