思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『バスタード!(15)』
☆☆★

やっぱり予想通り、13巻がピークだったか…(´Д`)
ギャグもブラックというかヘンだし、何の説明もなく衣装は変わるし、超展開もいいとこ。
天使たちのデザインや構図は『エヴァンゲリオン』や『ラーゼフォン』(このアニメよりは先かな?)を連想させる。
このあと、10巻以上、何を描くのだろう…??

BASTARD!! 15 (ジャンプコミックスDIGITAL)BASTARD!! 15 (ジャンプコミックスDIGITAL)
萩原一至

集英社 1994-06-03


『偽札百科』
☆☆☆

素人偽札研究家による、偽札あれこれ。内外の偽札の歴史から、現在の各国の紙幣事情まで。そして自動販売機(のセンサー)がどのように紙幣を判別しているか。果ては機械を騙す偽造紙幣を作るにはどうすれば良いかが書かれている。
まるで『完全自殺マニュアル』みたいだ。
ただし、あくまでも本書は、偽造防止のため、その技術を素人なりに解析した成果として書かれている。本当に犯罪に使われると困るポイントは省かれている。
ある種、よくできたコン・ゲーム(犯罪小説)を読んでいるような取材力、面白さを感じることができる。

最後に書かれているように、財務省が、紙幣判別機もブラックボックスとして販売すれば、最強の偽札防止策になるのだが…。あくまでも民間が独自の技術で作っているのだ。
それでも、海外では紙幣の印刷すら民間に委託していることを考えると、まだましなのかもしれない。
ちなみに、本書は「お札」限定で、偽造硬貨については一切触れていない。

偽札百科偽札百科
村岡 伸久

国書刊行会 2010-09-14