思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

アーマーモデリング(118)』
☆☆☆☆

特集「失敗なんて怖くない!!」が出色。約25ページに渡って、戦車模型制作で起こり得る(あるある探検隊)失敗と、そのリカバリー方法が解説されているのだ。
これだけで一冊の本になってもおかしくない情報量と言える(当然、それぞれの作業ごとに1〜2ページとって)。
個人的には、履帯バラバラが経験済み。バラバラにならない方法が紹介されているのだが、リカバリーの特集なんだから、そうなった後にどう繋ぐかを紹介して欲しかった。
また、完成したヴィネットがバラバラに壊れたのを修復する(ドキュメント的)記事も興味深かった。
また、土居さんの、雑誌や展示会に出ている作品でも、完成までには失敗&リカバリーがなされていることもある、という解説には勇気づけられる(^_^;)

今まであった特集の中では1、2を争う神回。

Armour Modelling ( アーマーモデリング ) 2009年 08月号 [雑誌]Armour Modelling ( アーマーモデリング ) 2009年 08月号 [雑誌]

大日本絵画 2009-07-13


『バスタード!(18)』
☆☆★

もうネイすら別人に…。カバーの女性は過去のハーレムかと思いきや、シーラ??

地獄巡りは、恐怖・不条理描写なのかもしれないが、もうギャグマンガのレベル(@_@)
天使や悪魔で人間型キャラが続々出てくるあたりも、車田マンガ的。
これで背景や、描き込み密度が落ちていないのが凄い。…が、それが逆にパラノイア的症状の証左かも。

BASTARD!! 18 (ジャンプコミックスDIGITAL)BASTARD!! 18 (ジャンプコミックスDIGITAL)
萩原一至

集英社 1996-11-01


モデルグラフィックス 2003年12月号』
特集はガンプラの塗装方法について。あくまでも技術的なことに限定している。
例によって、初心者ほどエアブラシの方がいい、ということで半分はエアブラシのハウツー。
興味深かったのは、しれっと流されている、嶋村氏の5号機。結構カトキ版っぽくアレンジしているのだ。塗装特集なので、途中写真とかは一切ないのが惜しい。
さらには、哀原氏による下地処理からの塗装解説。
溶きパテを筆塗りでパネルラインなどを避けて、表面傷を消す、サーフェイサーは垂れる直前まで吹いて表面張力で平滑な面を作る。塗料は4倍に薄めて10回くらい重ねるなど、目から鱗が落ちるような内容。
モデグラの担当モデラーたちの塗装にかける時間がトータル数十時間、というのも驚き。