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『クララ殺し』小林泰三
☆☆☆★

『アリス殺し』の続編。そちらは既読だが、主人公のビル／井森が続投なのかどうかも覚えていない(^_^;)
舞台を「不思議の国」から「ホフマン宇宙」に移し、命を狙われている少女くららの脅迫者を探す。
最近はよくあるゲーム世界（バーチャルリアリティ）ものと異なるのが、地球とホフマン宇宙のどちらが主でどちらが従とも言えないところ。
さらにややこしいのが、ホフマン宇宙では、人形がしゃべったり、その記憶を操作したりすることができる点。
真相は西澤保彦や山口雅也、法月倫太郎以上の複雑さ。このへんはハードSF作家の面目躍如である。