思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

仄暗い水の底から


☆★

二、三十年前に映画を観て、原作を読んであるが、細部は全然覚えてなかった(^^;) しかも、怖いホラー映画の筆頭に挙げる人もいるくらいなのに、全然怖くなかった。
仕事で貯水槽とかに多少関わることもあって、そもそも貯水槽から水があんなにずっと溢れることがおかしい(^^;)
蛇口から黒い水が風呂に溜まるとかも、文章で書くと怖いかもしれないが、絵で見るとダメ。おそらく水道業者や配管工の人は、ホラー映画としては歯牙にも掛けないのではないか。
ホラーは女優のおびえた顔を観るのが楽しみ(個人的なことではなくて、実は一般論として)だが、少なくとも、本作ではその点でも落第。黒木瞳さん、好きなんですけどね、ヴァタシは(´Д`) 冴えないおばさん役を演じ/演出しすぎたのかなぁ……。
エレベーターから水が洪水のように溢れてくる(これまあり得ない)のは、『シャイニング』のオマージュだよねぇ。
ちなみに、本作はJホラーの嚆矢たる川井憲次さんの音楽だが、『輪廻』とかに比べても、テーマ曲的なものもなく、状況説明に徹している感じ。
「ドーン」とかショッカー的な音演出がなかったのは好感が持てるが。