思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ブロブ 宇宙からの不明物体



☆☆☆★

名前は聞いたことあったけど、BかC級のボディホラーだと思って舐めていた。
確かに大作ではないが、かなり頑張って作られていて、観る価値のある作品。
ジャンルとしては、侵略SFまたはモンスター・パニック。あるいはパンデミックもの。
とあるアメリカの田舎に落下した隕石から出てきた白いスライムみたいな生物が、人間たちを襲う。その見た目から想像される通り、吸収系のモンスターである。
モンスターの暴れ方は、『ビデオドローム』プラス『遊星からの物体X』みたいな感じ。
スライムの表現は、アップでは実物の特殊メイク、のちに巨大化してからは、ミニチュア特撮と使い分けていふ。パソコン画面では、よく見れば分かる程度なので、割とよくできているほうかも。
特に、ブロブに取り込まれた人間の特殊メイク(特撮)は、『遊星からの物体X』や、『エイリアン4』なんかにも通じるセンス・オブ・ワンダー(ホラー)表現で、これだけでも一見の価値あり。

以下ネタバレ

後半には、DSAだかなんとか略称の、アメリカ防疫省が出てきて、『アウトブレイク』みたいな展開になる。それの手際が良すぎるということから、これが生物またはバイオ兵器の人体実験であったことが判明する。
このオチじゃなくても、普通に「宇宙からの物体」で良かったんじゃないかなぁ。特効薬を持ってるならともかく、結局、爆弾という力技での解決だし(^^;)
ラスト、破片が残っていた、というのもありがちなので、全然意外性はなかったが、それよりもそれを補完していた男のケロイドの特殊メイクのほうが見どころだった。