☆☆☆★
情報ゼロで観た。清水崇監督といつことで、普通に怖いＪホラーという印象。
犬鳴村というのが、実際に世間で知られている都市伝説ということを知らなかったので、最初のユーチューバー的な動画撮影のくだりがよく理解できなかったが、ここをはじめ、都市伝説とフィクションの差なんてないも同然だから、別にどうということはない。もちろん、知っていれば、「あの謎にそんな解釈をつけたのか！？」という、歴史ミステリー的な楽しみがねきたのだろうが……。
清水監督らしいホラー演出はさすがで、序盤の墜落シーンは怖い＆面白くて良かった。てっきり主役だと思っていたのに、早々に退場する、というのも事前情報ゼロならではの楽しみ。ただ、あれは『パラサイト』の水ぶちまけシーンと同じ映画的なウソで、現実では何かが目の前を通り過ぎただけにしか見えないはず。後、おしっこ漏らしている、というのもよくわからず、普通に足が濡れているだけなのかと思った。
エンディングは『グリーン・インフェルノ』のそれを意識してない？
以下、ネタバレ
村の人たちの迫害は、『地獄少女』の閻魔あいを連想させた。ちょっとパクってる？？(^_^;)
ラストにフィクション度が上がるのが特徴で、犬化するのは、怖いとみるか、笑えると取るかで評価が分かれそう。私的には後者だが、ラストに徐々に犬化する女性の奇妙なパントマイムは素晴らしいと思った。ヒーローものの変身と同じく、なぜ相手が棒立ちなのか、という問題は、レビュー動画を見るまで
うかつにも気づかなかった。と考えると、ある意味で魅入られた、という解釈は普通にアリなのでは？
