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ジャガモンド斉藤おすすめのホラー。特に、後半の理系的な展開が面白い、とのことで期待して観たのだが……。ハードルを上げずに観たら、拾い物、的な楽しめたのになぁ、という微妙な感想(^^;)
主演の女優、男優ともに好感が持てたことは素直に良かった。
ちょいちょい、滑舌が悪い人がいるのは気になった。特に、最初に本作のキモである怪談を話す人の滑舌が悪いのは致命的では? そりゃ、稲川淳二とはいわないが、もうちょっと、話芸のある人をキャスティングして欲しかった。
また、特に某有名ホラーを知らなければ、さらに楽しめたであろうが、本作を観るような人は、ほとんど知ってるだろうからなぁ……。
以下ネタバレ
ウリである本作の後半の展開など、完全に『リング』なんだよなぁ……。パクリというよりは、それを踏まえて別ものにした、というか。『隠し砦の三悪人』と『スターウォーズ』みたいな関係、というか。
貞子にあたる女が、1人しかいないから、感染者を増やせば、自分のところに現れる確率が減る、というのは、超現実なんだか、実体のあるモンスターなんだか、1人の幽霊なんだか、逆に笑える展開でもある。ただし、感染者を増やすのが目的、というのは『リング』の貞子と全く同じ目的なのだ。
しかも、目を逸らさなければ近寄って来ない、というのは「だるさんが転んだかよ!?」とツッコミたくなる(^^;) しかも2時間(「映画一本観るくらい」というセリフがある)くらい凝視していると、消える。ただし、目を逸らさせるために、愛する人の声が後ろから聞こえる。これ、完全に『ジョジョ』の自動追尾型スタンドだし。第4部のオーソン横道の展開と一緒。わざわざ和服的にしゃがんでいるところから、立ち上がって、少しずつ寄ってくるなど、怖いというより、笑っていいような演出。
シライサンがどうしても『生協の白井さん』を連想してしまうのだが、実は『死来さん』だ、というネタは、見事なミスディレクション。
そのデザインは、目が黒くてまん丸で、どこかで見た感じ。『シェイブ•オブ•ウォーター』の半魚人?