思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

アス



☆☆☆★

最初は良かったけど、進むに従って萎えてきた(´Д`)
シリアスに見えて、設定だけでいえば、邦画でたまにやらかした作品みたいなバカ映画。あるいはトンデモ映画。
特にラストに行くにつれ、『シャイニング』とか、キューブリックの影響を強く感じた。
要するに、自分とそっくりな怪物が襲ってくる、というのが、ホラーとしては怖い演出が成立している部分。そこからは、単なるスラッシャーとしての面白さ。そしてラストにネタバラしに至って、SF好きとしては全然ダメダメ。SFを馬鹿にしている、あるいはこんな程度だと軽く見られていると思われても仕方ない。
劇伴は、『アディエマス』みたいな主題歌? が良かったかな。

以下ネタバレ

本作の最大の問題は、ドッペルゲンガーに理屈、説明をつけたこと。どこから突っ込んでいいのか、というくらいツッコミどころ満載。地下のドッペルゲンガーと地上の本体が入れ替わる、というのもミステリーでは定番で、別に驚きはしないけど、それよりも作中設定では、ドッペルゲンガーが地上で怪しまれずに入れ替わるのはムリでしょ?