思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー


☆☆☆★

『復活のF』から続く、鳥山明製作総指揮シリーズにして、オールドファンには懐かしい、レッドリボン軍をフィーチャーした、そしてフル3DCGという、番外編的な作品。いちおうシリーズとして、神様たちも出ているが、悟空とベジータはそこで修行中で、最後まで本筋には絡まないのには驚いた。
日本ではまだマイナーなフルCGだが、本作では手書きアニメ調の、トーンシェードどころか、輪郭だけ抽出して、影のないフラットな塗り潰しという、思い切ったルック。3DCGにしても(悟空の髪型とかを除けば)破綻がないのは、さすが『ドクタースランプ』時代から立体センスに定評のある鳥山明という感じ。
ストーリーは、レッドリボンに攫われた娘をダシに、悟飯たちと怪獣(セルマックス)が戦う、というシンプルなもの。子供向け二本立てでの40分映画みたいなプロットである。
先に怪獣と書いたように、セルマックスは、唸っているだけで、たおしかたも、特に理系的な頭脳戦要素はない。
ピッコロが進化してオレンジになってアゴが割れるとか、巨大化(懐かしい)するとか、悟飯とピッコロをフィーチャーしているのが、オールドファンには嬉しい要素。でも、オレンジのやつはお世辞にも格好いいとは言えないけど。
クライマックスで、悟天たちのフュージョンが失敗するとか、ことここに至ってもギャグを忘れないのも、レッドリボン編当時っぽくて良い。
また、ちゃんとドラゴンボール神龍が出てくるのもポイント。『Z』になって以降のアニメで出てきたことあるのか、全然観てないから知らんけど、たふんほぼ出てなさそうだから。