思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ドラえもん 宇宙小戦争2021


☆☆☆

原作も小学生当時読んだし、当時の映画も観ているハズだが、毎回『鉄人兵団』とごっちゃになるんだよなぁ……(^^;)
今回のリメイク版では、スネ夫が裏主人公に据えられているのが最大の特徴。戦争/戦いの恐怖から、ついて行くことすら拒否するところから、常に後方で待機し、最終決戦前にも、整備士として腕を振るい、大統領のピンチになって、しかもしずかちゃんが出撃までしてようやく参戦する。
悪くないのだが、最大の問題は、この構成/演出って、主人公にこそ当てはめるべきものだってことだ。マンガと当時の映画がどうだったか覚えていないが、たふん違うんじゃないかなぁ。どうせなら、スネ夫のび太の役割をまるっきり入れ替えたほうが映画構成上、よっぽど盛り上がったと思うのだが……。
子供向けであるドラえもんなので、突っ込むのもヤボかもしれないが、ツッコミどころはあちこちにあった。看過できないのは、リングのある惑星軌道上で夕焼けが描かれたことだ。
もうひとつ、せっかく当時の映画に比べて、作画レベルが大きく上がったのに、宇宙人の耳というかツノというか、アンテナというか、それが微動だにしないこと。これを動かして感情表現演出させれば良かったのに……。

以下ネタバレ

スモールライトが盗まれても、ビッグライトやガリバートンネルがあるし、壊れた宇宙船も、タイム風呂敷で一瞬で直せる……というツッコミは敢えて百歩譲るとしても、スモールライトの効果が切れて逆転、というのは後出し設定かつ、ご都合主義に過ぎないか……?