思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ダークスカイズ

☆☆★

情報ほぼゼロで観た。まず、ブラムハウス製作ということで、低予算なのかもしれないが、それを感じさせないルックが、邦画との予算の桁の違いを改めて痛感。
本作の主人公は、共働きの平凡な家庭の、妻のほうだろう。
逆に、夫のほうは、現在の会社をクビになり、就職活動もうまく行かず、夫婦仲は良くない。そんな中、家や家族そのものにも、異常な現象な起こる……。中には、ヒッチコックの『鳥』のオマージュも。
『アオラレ』でもそうだったが、なぜたまたま遭遇系のサスペンス映画の主人公を、どこにでもいる平凡な人々ではなく、人間たち的に問題ある人にするのか? 感情移入しづらくなるだけやん?!
この後に映画を2つ観たら、オチを忘れてしまった(^^;) 主人公が夫に殺され(るように仕向けられ)たところまでは覚えていたが……。ここまで書いて、ようやく思い出したけど(^^;)
ホラーとしては、Jホラー的な演出あり、80年代っぽい演出ありで、ホラーマニアなら、色々と関係性を探る楽しみもあるだろうが、それ以外には、特に観る必要もないかも。マニア的な楽しみとして、アブダプション研究家が、「犬は奴らの気配を察して吠えるが、ネコはスルーするから、ネコを何匹も飼っている」といのがおかしい。
そこで、研究家がいわゆる、UFOに人間を拉致しするヤツらを「グレイズ」と、なんか『ガンダム オルフェンズ』のモビルスーツみたいな言い方(字幕)をするが、これ、普通に考えれば、実際しゃべっているセリフを聴いてみても、「GRAYS」、つまり「灰色のヤツら」。普通に翻訳するなら「グレイたち」でしょ? オカルト界隈に知識がある人でなくても、いわゆる灰色のエイリアンをグレイ(グレーでもなく)と呼称するのは一般常識でしょ?(´Д`)
なお、主人公夫婦のどちらもに身体的な湿疹が発言するのだが、妻の口周りの水疱については何故か触れられないのが気になって気になって……。撮影中に図らずもアクシデント的に、実際にストレスなどで発症しただけなのか?

以下ネタバレ

本作は、宇宙人を返り討ちにできずに、攫われた、というオチ。実際に全米で子供の失踪事件がたくさんある、という事実をベースにした、「社会の真実」系のおはなし、といえる。