思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ブレア・ウィッチ・プロジェクト


☆☆

公開当時は、ちょっとしたブームになってたかも。
「呪われた森」にドキュメンタリー撮影に行ってみたら、大変なことに。というだけの話。
ブレアの森に魔女がいるかどうか検証するドキュメンタリーをつくるプロジェクト、というわけだ。
ほぼ自主映画の規模で、キャンプグッズ以外は、枝で作った(呪いの)人型も、1、2時間でできそう。
3人のスタッフで作るドキュメンタリーなので、徹底して主観であり、Jホラー的な恐怖演出とは相性が良く、撮影しながらナレーションも入れるスタイルなので、ホラー小説的な怖さがある。
ファウンド・フッテージ的な体裁になっているので、後からナレーションを入れられなかったのだが。また、それにしては、映像素材そのものではなく、白黒になったり、2人のカメラの映像が明らかに編集してミックスされていたりと、『クローバーフィールド』なんかに比べると、あくまでも「ファウンド・フッテージ風」でしかない。
そのくせ、全編が手持ちカメラで、画面がグラグラ、ブンブン回されているので、非常に見づらい。映画館で観たら、絶対に酔ってただろう。字幕だし、画面に何か心霊か怪物だかが映っているかもしれないから、目を離すわけにもいかないし……(´Д`) 吹き替えで見たかったなぁ。

以下ネタバレ

自主映画といったのは、結局、画面には超現実的なものは何も映らないから(^^;) 消えたスタッフとか、血まみれの歯、なんかの小道具は出てくるのだが。もちろん、見せないことで恐怖感を煽るのは、ホラー映画の本質なので、金をかけてもそうなのに、チャチなものなんか見せたら速攻で「冷める」結果になるので、それを避けたのは実にクレバーな選択ではあるのだが。