思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ゴヤ・マーダー


☆☆☆

ゴヤの絵画(説明は省略(^^;))に見立てた連続殺人という、いかにも新本格的なネタのミステリー。しかも、版画に限る、というから、日本でいえば、北斎の『富嶽三十六景殺人事件』みたいな感じか。
主人公はパリの女刑事だが、(たふん結婚はしてなさそう)恋人との子供を妊娠しているのに、タバコは吸うわ、素行は悪いはで、感情移入しづらい。バディとして、ショート・ブロンドの女刑事がいるが、終始ドン引き。
なにせ版画なので、持っている人はしぼりづらいのが特徴。

以下ネタバレ

そんな不良刑事ゆえにバチが当たったのか、なんと突き止めた犯人に、硫酸タンクに頭を突っ込まれて殺されてしまう。その後、すぐにエンディングなので、主人公が若手にバトンタッチする、ということまでは言えないのが残念(?)だった、若手刑事を主人公にして、あと30分くらい続けても良かったのに。