思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2022-11-10から1日間の記事一覧

ゴヤ・マーダー

 ☆☆☆ゴヤの絵画(説明は省略(^^;))に見立てた連続殺人という、いかにも新本格的なネタのミステリー。しかも、版画に限る、というから、日本でいえば、北斎の『富嶽三十六景殺人事件』みたいな感じか。 主人公はパリの女刑事だが、(たふん結婚はしてなさ…

デブを捨てに

 平山夢明 ☆☆☆★本書の主人公たちは、どれも貧乏とか借金とか、最底辺の男たちであることが共通している。『いんちき小僧』☆☆☆★ 公園で殴られた後に出会ったのが、麻薬の売人がいなくなった後に、偽物を売って稼いでいる親子と出会う。実の親子でもない二人…

スティーラーズ

 ☆☆★とあるトンマが、質屋にショットガンを質入れしたところから始まる。おバカな2人が、知り合いのウチにマスクをして強盗に入ったが、正体がバレて、家ごと爆発する惨事に。 そこで再び、場面は質屋に戻り、別の新婚男が、指輪を質に入れに来る。 ってこ…

ハイウェイ惑星

 石原藤夫 ☆☆☆☆ 早川文庫JA徳間デュアル文庫版は、惑星シリーズのベスト版だと思っていたが、単なる本書の復刊だったかもしれない。『安定惑星』だけは記憶がなかったが、それ以外は大なり小なり覚えがあった。『ハイウェイ惑星』☆☆☆☆ 単に惑星に『エヴ…

真・救世主伝説 北斗の拳 トキ伝

 ☆☆★トキ絡みのエピソードのダイジェスト。テンポよく進めるのが好きな私だが、ここまで来るとやりすぎかな……。トキ視点だから、トキが生還した時に迎える役として、恋人を新キャラとして設定している。 声優の変更が致命的で、それだけで「負け」が確定…

憎いもの

 ☆☆☆伊福部御大の音楽は、日常系につけるには不穏過ぎるし、楽しい場面の曲が書けない人なので、田舎者の東京風俗見聞録的な本作には合わない……と思っていたら、終盤に至ってしっくり来た。 まあ、タイトルからして結末をネタバレさせてるんだけど。『自…

沙羅曼蛇3

 ☆☆3部作の完結編なのか、作画にも力が入っている。日高のり子も、ポニーテールにしたので、ナディア感がなくなって胸をなでおろす。 時系列的にも、ちゃんと『1』の続編で、しかも『2』のヒロインだった島本須美(敵の幹部的なキャラ)も出てくる。 本…

沙羅曼蛇(1)

 ☆☆★OVA。 異世界王朝設定いる? オーケストラ劇伴と、ゲーム音アレンジが合ってない。全部シンセ、ロックで良かったのでは? ホルストの『火星(惑星より)』とか、クラシックのオマージュ曲も。 ヒロインが完全に美樹本版ナディア(^^;) 『ナディア』の…

沙羅曼蛇2

 ☆★作中で何の説明もないのに、まさかの『1』の前日譚。ゲーム曲の流用もなくなった。こんな話、誰が望んでるの?? ゲストヒロインに、島本須美とか、声優も豪華なんだけど。 『1』で語られるだけだった、日高のり子(演じるキャラ)の、敵に支配されて…