思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ビューティフル・デイ


☆☆★

事前情報なく観た。デブでロン毛、というオタクっぽいおっさんが、実は殺し屋。「ナーメテーター」案件だが、本作ではそれは最初に提示されている。
冒頭で1つの事件を解決し、次の事件が本作の主な内容。とある行方不明(家出?)の娘を連れ帰るという依頼だ。
娘がいたのは売春宿で、その周辺にいた奴らは主人公に皆殺しにあう。このへんはほとんど『ノーカントリー』である。
娘を助け出したと思ったら、母親から、依頼人まで殺されている。まあ、依頼人を殺したのは、はっきり描かれていないけど、主人公かもしれない。
レストランで飯を食べるが、主人公たちは行くあてもないので、自ら銃で頭を打ち抜く……かと思いきや夢オチ(´Д`)
二人でどこへともなく(そこから先は全く描かれない)旅立って終わり。
社会において身の置き場のない二人が出会う、という話かもしれないが、一見よくわからん映画。もしかしたら、随所に伏線が仕込んであって、整合性はあるのかもしれないが……。
主演がホアキン・フェニックス、というのもエンドロールを見て初めて気づいたほど、『ジョーカー』の時とは全然違う(@_@)
原題は『You Were Never Really Here』で、主人公が最初に救った女の子が助手席で歌う歌詞の一説。それがカラオケの歌詞のように出てくるのがオシャレというか、タイトルだとわかりづらいというか、紙一重(^_^;) 一応画面左に大きめに出てくるから分かると言えるけど。

2017年 アメリ