思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

キリング・フィールド


☆☆

ハンバーガー・ヒル』みたいな映画を期待した私が悪いのだが、『アンダー・ファイア』みたいな映画だった。実話を元にしたという点でも、同作と同じ。
舞台は、カンボジア共産主義独裁者による国民の虐殺が行われていることからの命名だが、そこまで酷い感じは、クライマックスで川に流れ着いた白骨化した死体が並んでいるくらい。『アンダー・ファイア』との違いはあんまりない。後年の作品ではあるが、『ランボー 最後の戦場』内でのタイの軍の所業のほうがよっぽどヤバい。
手足がなかったり、負傷した民間人の描写は痛々しいけど。子供も、アメリカ人に無邪気にまとまりついたり、泣いていたりと、自由。、
本作では『アンダー・ファイア』では、内戦事情を取材しようとしていたのより後退して、カンボジア国内を、ガイドかコーディネーターをしている現地記者とのバディものとしての描写がメイン。後半の4割くらい(早送りしたけど(^^;))は、亡命に失敗した彼がカンボジアで捕虜として辛酸を舐めるシークエンスに費やされている、変なバランスの映画だ。本当は、そこへランボーばりに救出に行く悪戦苦闘がドラマ的な山場になるはずなのに、そこは一瞬で解決。