思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ファング一家の奇想天外な秘密


☆☆☆★

原題は『THE FAMILY FANG』で、てっきり『家族の牙』かと思いきや、『ファング家』だった。でも、見終えた後で私が邦題をつけるなら、『フェイク・ファミリー/リアル アート』かな。
フラッシュモブの逆というか、リアルドッキリカメラを現代アートとしてやり続ける夫婦と、それに翻弄される姉弟がダブル主人公。落ち目の女優である姉のほうをニコール・キッドマンが演じる。
YouTubeのサムネからは、ブラックコメディかと思いきや、毒親に翻弄される子供の親離れを描いた、地に足のついたヒューマンドラマだった。終盤には、両親が失踪するというサスペンスが、伏線と共に解消されるし。よくできた構成なのに、邦題で損をしている。

以下ネタバレ

両親が失踪したが、車からは血痕があり、殺されたのか否かというサスペンスになる。
それを探さないで、親離れしようという弟と、親を匿う関係のある人を探す姉。そこから、両親所在以上の謎が明らかになる。
序盤に出てきた『親を殺せ』の歌が重要か手がかりとして再登場したり、