思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

戦略大作戦 再

☆☆☆★

ムービープラス」副音声ムービートーク版。
ストーリーは、なんとなくしか覚えてなかった(^^;)
解説してくれたので、この映画の異常性(特異な点)がよく分かった。
ミリタリー映画としてのディテールは素晴らしくリアリティがあるというか、トークでも言ってたが、ジオラマ映えしそうな場面が満載。爆発も『史上最大の作戦』ばりに派手だ。
ところが、やってることは『独立愚連隊』(見たことないけど)ばりに、階級もほぼ無視だし、軍隊ものとしてはあり得ないストーリー。
そもそも、泥酔させて聞き出した、敵地の銀行に金塊がある、なんて話を真に受けて、命をかけるか? 上にバレたら軍法会議ものだから、ある種、死なずに金塊を奪取できたとしても、最悪、死刑ってともないとは言い切れない。
ただし、本作はストーリーはおいといて、ミリオタ的には魅力的すぎるシーンのオンパレードなのだ。音声解説にあったが、後にスピルバーグが、本作の戦場描写をブラッシュアップさせて、あの戦争えの金字塔、『ライアン二等兵プライベート・ライアン)』を作っているほどだ。
私の好きではないシャーマンだが、本作は色褪せか、カラーコレクションかによって、白っぽく退色したのが格好いい……と思ったのだが、これ、撮影国であるユーゴ軍の塗装なんだそう。
そういう情報が知れるメリットとは逆に、本作の「戦略タイガー」は、どこが完成度が高いと言えるのか、さっぱりわからない。まるで60年代のなんちゃって駄菓子屋プラモか、パチモン戦車玩具レベルじゃないか(´Д`)