思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ランボー2 怒りの脱出

☆☆☆★

こちらは多分、30年くらい前にテレビで観たと思う。
前作とは全く違うが、世間的な『ランボー』のイメージは本作(と、次の『3』)で固まったのだろう。
ランボー』と『ランボー 怒りの脱出』の関係は、『ターミネーター』と『ターミネーター2』、『エイリアン』と『エイリアン2』のような関係にある。そういえば3つとも『2』はジェームス・キャメロンだわ(^^;)
前作では田舎の警察だったのが、本作ではベトナムの現地軍とソ連軍と、明確にスケール/パワーアップしている。
ランボーの使うガジェットも、ヘリから機関銃、爆弾つ弓矢、ロケットランチャーまで、まさしく軍隊の武装である。
ベトナムのとある村に牢屋に捕虜がいるか否かを単独、調査するのが任務。
それを発見して、とりあえず一人を救い出してランデブーポイントにたどりつき、迎えのヘリが来た。本当なら、そこの時点、45分で終わっていたのに、トラウトマン大佐の上官である司令官が作戦中止を命じたため、捕虜は殺され、ランボーは捕まることになる。
そこでのランボーが受けるのが、『重要証人』でも載っていた、水中拷問。共産党の伝統?(´Д`)
ただ、本作がラジー賞とか取ってる(審査員の目は節穴やね)のとは反対に、よくできているのは、司令官の意図にも大極的、政治的な理があること。復讐の連鎖による戦争の拡大を阻止する、と行くうことだ。アメリカ本国とは直接関係ないベトナムにおいてはなおさらだ。
それに対し、ラストで生還したランボーが司令官に言うセリフもまた、ひとりの国のために戦う兵士としては実に正しいもの。
で、捕まったランボーは、女スパイの協力を得て脱出するが、彼女が見事な死亡フラグの直後に撃たれてから、無双状態で捕虜を解放して、ヘリを奪って帰ろうとする。
そこで追撃してくるのが、ソ連のヘリなのだが、これが凄い。本体はチヌーク的な輸送ヘリなのに、ハウンドばりのパイロンをつけているのだ。ここが、ミリオタ的には燃えるポイント(^^;) まあ、まともに考えたら、ロケット弾どか撃てば一撃なのだが、そこは主人公を殺すわけにはいかないので、やられるわけなのだが。