思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

聖闘士星矢 レジェンド・オブ・サンクチュアリ

☆☆☆☆

聖闘士星矢 ザ・ビギニング』を観て、めちゃくちゃモヤモヤしたので、気分転換に観た。
最初に「制作総指揮 車田正美」とバーンと出て、気合いの入りようが伺える。
まず驚いたのが、導入の、黄金聖闘士たちが赤子のアテナを巡って空中戦を繰り広げるシーンが、『ザ・ビギニング』と全く同じだったこと。なんだ、ハリウッドのスタッフは、ちゃんとこれらもチェックしてたんじゃないか、と安心半分、それであの完成品? と脱力半分。
キャラは、車田キャラとは違うが、まあ許容範囲。CGのクオリティは、プレステ3のムービーくらいだけど。ただ、聖衣の黄金のテカテカ感は美しく、これを観ているだけでも元は取れた感じ。
ストーリーは、2時間の映画で、最初から、第一部完といえる十二宮編までをうまく取捨選択してまとめている。ギャラクシーウォーズとブラッククロス、シルバークロス編を丸ごとカットしたり。
ギャグがちょっと滑っているのが残念だが、腐女子的視点で見れば気にならないのかもしれない。知らんけど。
キャラの改変も、原作ファンからすると残念だが、これもまあ、仕方ないか。驚いたのが、性別変更。Netflix版では瞬が女にされたということで物議を醸したが、本作では、スコーピオンのミロが女にされていた。女にするなら、アフロディーテのような気もするが、これはこれでアリ。でも『さそり座の女』を意識しすぎかも??
個人的にめちゃくちゃ残念だったのが、沙織=アテナの髪が、十二宮に乗り込む時にショートになることと、その声優があんまり上手くないこと(ヘタだと切り捨てるほどでもないが)。調べたら、ももクロの一員らしい。原作ファンなのかそれとも客寄せパンダか?
ここまで、黄金聖衣の表現が素晴らしいと、青銅聖衣も、ちゃんと戦隊ヒーローの5色ではなく、基本が青銅色で、そこにキャラ各色のラインが入る、くらいに改変しても良かったのでは? 実際に、デザインは大幅に変えてるんだから。