思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

聖闘士星矢 final edition(1)


☆☆☆★

衣替え商法だなと思ってスルーしていたが、なんと「エピソード0」が収録されていると知って入手。
これは、アイオロスが赤子のアテナ沙織を悪の教皇から救い出す(拉致?)エピソード。この話、連載当時、『少年ジャンプ』の読み切りで描かれていたはずだが、単行本には未収録だったはず。
ところが、今回のものは、4週ぶんで、その前後を含めて新たに描かれたもの。
絵柄からすると、ペン入れはアナログで、スクリーン・トーンも使っているが、技の名前の大文字とかは、パソコンを使って変形させているなど、CG全面使用への過渡期というか、最後の「読むに耐える」車田マンガといえる。現在の、CGマンガは、線の緩急がないペンタッチも迫力がないし、スクリーン・トーンの美麗さもないから。
内容は、それこそ『ハン・ソロ』以上に、『聖闘士星矢』ファンなら、誰もが想像した通りの内容ではあるんだけど(^^;) 黄金聖闘士の年齢構成が、老師を別にして、サガとアイオロスが青年なのはいいとして、他はヘタしたら後の星矢よりも若く、その中間にいるのがデスマスクアフロディーテ、シュラ、というのはちょっと意外だったかも。