思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

PUSH 光と闇の能力者


☆☆☆★

原題は『PUSH』で同じ。ベタな超能力ものだが、スパイものの駆け引きや、香港映画系の雰囲気で、なかなか面白かった。
さまざまな超能力者がいる設定で、タイトルの能力は、他人に捏造記憶を植え付けることができる、いわばインセプションだ。定番のサイコキネシスはもちろん、物に触った人の記憶を見るサイコメトラーとか、千里眼から遮蔽する能力なんてのも面白い。
主軸は、母を探す少女の予言と、それを阻む組織とのスパイ戦。
キャストも割と魅力的で、『キックアス』のクロエと、『レオン』のナタリーを合わせたような少女や、主人公の元恋人のヒロインと美人。脇役ではモデラーの平田英明似の褐色の肌のおじさん(他の作品でも見た)や、髪の綺麗なアジア女性、そして目を剥いて叫ぶと高周波を発する漫才コンビテンダラーみたいな若者とか。これなんて、香港映画じゃないとまずない描写だよねぇ。