思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

東京画


☆☆★

『ベルリン 天使の詩』のヴィム・ベンダース監督が、小津安二郎監督にリスペクトし、東京を訪れた際に撮ったドキュメンタリー。
70か80年代あたりの東京の街の様子と、そこに生活する人々を映しつつ、笠智衆や、撮影監督のインタビューで、小津安二郎の実像に迫る。たふん、小津安二郎のムックとかには載っているような内容なのかも知れないが、特に読んでいない私には充分興味深かった。
街の様子では、パチンコと食品サンプルにフォーカスしているあたりが外人目線だなぁ、と感じる。前者は釘師を、後者は食品サンプル製造工場も映している。
映画の最初と最後には、小津安二郎の代表作『東京物語』の冒頭とラストをそのまま流している。