思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2022-04-09から1日間の記事一覧

日本の黒幕

 ☆☆★ロッキード事件をモチーフにしているらしいが、よくわからなかった。もちろん、同事件について、無知というほどでもないが、そのまで詳しくないこともあるが、そもそも舞台建て、というくらいで、事件の本作独自の真実を描くという意図があまりないよ…

『火の鳥(6)』

 ☆☆☆★望郷編未来。駆け落ちした2人は、辺境の惑星へ辿り着く。たった2人で子孫を増やそうとするが、なぜか女子が生まれない。人工冬眠を繰り返してまで、成長した息子を相手に近親相姦を繰り返すのだが。最終的には、火の鳥の手助けで、ムービーを相手に子…

『火の鳥(5)』

 ☆☆☆★復活編 羽衣編復活編は、未来編の前日譚。ネタバレ的に書いてしまうと、ロビタに秘められた謎が明らかになる。これだけでも、実にSFミステリ的な構成。本作の白眉は導入で、死んだ主人公が、サイボーグ的に脳の一部を含めて身体の6割を機械化した…

『最強聖女(2)』

 垣野内成美/原作:サトウケンジ ☆☆☆★ 秋田書店このへんから「正義を全否定」というフレーズが決め台詞的に出てくるが(ただし、言うのは主人公本人ではなく、解説役)、その原作的な面では、あまりドンピシャな使われ方とは思えない。やっぱり、タイトル…

『火の鳥(3)』

 手塚治虫 ☆☆☆☆★ 秋田書店漫画文庫ヤマト編、異形編 メチャクチャ面白いやん?! やってることは、先史時代との境界、古代を舞台にした、映画でありがちな英雄譚だ。 だが、そこかしこに散りばめられたギャグのバランスが素晴らしい。その描写にしても、私…

『火の鳥(4)』

☆☆☆☆鳳凰編 小学生のころ、アニメ映画版を観たのは覚えているが、内容はほとんど忘れていた。 ラストから遡ってみれば、東大寺大仏の建立責任者たるエリート仏師の茜丸と、乞食坊主の我王との、対照的とも相似形ともいえる物語を描いたもの。 我王のほうは…