思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2023-07-15から1日間の記事一覧

死霊館 悪魔のせいなら、無罪

☆☆★印象的な邦題だが、原題にはこの要素はないらしい。 また、てっきり法廷ものだと思ったのに、その要素はほぼない。内容は、いつもの『死霊館』シリーズと同じ(だと思う。一作しか観てないから(^^;))。要するに、呪いの元凶、アイテムを探して悪魔祓い…

パッション

☆☆☆★てっきり俳優メル•ギブソン監督たがら、主演もそうだと思って観ていたので、イエス役はどうもメル•ギブソンらしくない。しばらく混乱してしまった。監督だけて、1ミリも出演してないのか。後述するが、大変そうだから、痛そうな演技が似合わないから…

風の谷のナウシカ

☆☆☆★中学時代には、全てのセリフを覚えるくらい観たり(ドラマCD)聴いたりしたものだが、ここ20年くらいは反動で、まともに観たことなかったが、改めて映画ファン的視点で読(観)み込んでやろうと、久しぶりに再見。 以下、気づいたところを箇条書き。 …

わたしたちの怪獣

☆☆☆★乱暴に言って、『映画秘宝』読者の喜びそうな短編集。連作ではないが、登場人物や世界観は微妙に重なっている。 表題作たまけ読めばいいかと思っていたが、他の作品も、しみじみ「日本のSF読んでるなぁ」という感じ。 表題作は、『シン・ゴジラ』以後の…

フルメタル•ジャケット

☆☆☆★高校から大学の時にレンタルしたが、冒頭の鬼軍曹の嫌味に耐えきれず、5分くらいでギブアップした記憶がある。 今回は新兵たちに感情移入しないように、心をフラットにして鑑賞。『アフガン』なんとかでもあったような、しごきシーンは、定番といえば…

スクリーマーズ

☆☆☆★情報ほぼゼロで観た。決めては、ダン•オバノン監督ということくらいだったかな?? なんとなく『トレマーズ』の亜流みたいだと改めて思ったのが、冒頭に、灰色の砂漠のようなところの地面が砂の航跡を巻き上げて何かが人間を襲うこと。 撃ってみれば、…

炎628

☆☆☆★『パッション』に続けてこれを観たのはキツかったよなぁ(^^;) てっきり第二次大戦の、紅蓮の炎に包まれた戦場を描いたドンパチミリタリー映画かと思ったら、全然違った。 まずは、本作は「顔芸」映画である。顔のアップを真正面から撮ったカットが多…

タワーリングインフェルノ

☆☆☆★有名だけど見逃してるシリーズ。『ポセイドン•アドベンチャー』と、タイトルの雰囲気も、(乗り物)パニック映画という点も似ている。高層ビルが舞台という点では、『ダイ•ハード』っぽさも感じた。 本作は、(私は知らんけど)スター俳優を集めたオ…

トゥルー•ライズ

☆☆☆テレビか何かで一度見ているはずなのだが、クライマックスシーン以外は全然覚えてなかった(^^;) シュワちゃんがホテルのベッドルームで、カミさんにいやらしい踊りをさせるシーンはちょっと覚えていたが。そのダンスのほうじゃなく、まるでアニメのよう…

さかなのこ

☆☆予告編を観て、「誰がみるかいこんな映画」と思ったのだが、映画好きの評判がやたら高い。評価が一変したのが居島一平ちゃんとは違い、やっぱりダメなままだった。 冒頭の「男な女かなんてどうでもいい」という筆文字は、島本和彦イズムであるが、私には…

デューン(再)

☆☆☆☆ビルヌーヴ版を劇場以来の再見。室内•屋外を問わず、ワイドショットを多用したスケール感がポイント。この場のスケール感とは、舞台の広大さもそうだが、予算の規模、というニュアンスが強い。 割と大きめのテレビで観ても、劇場の解像度では感じられた…

駄作

 ジェシー•ケラーマン著/林香織訳 ☆☆★ 早川文庫原題は『POTBOILER』で、訳者あとがきによれば、「金目当ての通俗小説、もしくはそうした作品を書く作家のこと」だそう。 導入は、ベストセラー作家が死んだ、というところから始まる。いわゆる国際スパイ…