思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

黎明の笛 陸自特殊部隊「竹島」奪還


数多久遠
☆☆☆☆
祥伝社文庫

アニメオタク、あるいは軍需オタクなら、すぐにピンとくる。本作は、展開からテーマ性に至るまで、まんま『パトレイバー2』やん?!
また、同作とは違って、展開が早いのは良い点。ただ、逆に、本作のプロローグとエピローグは、本編と同じくらいあっても良いんじゃないか、とも思わせる。となると、あとがきにあるように、まさにトム・クランシーくらいのボリュームになるだろけど。
副題にも入っているのでネタバレではないだろうが、クーデター的に竹島を特殊部隊で占領してしまえば、日本政府は反乱分子だとすると、竹島を放棄することになるので、

「戦車が何で陸戦最強の兵器だか分かるか?(略)火力は、対戦車ミサイルを装備していればそ!ほど大きな差はないし、装軌車両なら機動力も大差ない。だが、戦車ほどの装甲防御力を持った車両は他にない」