思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

デス・レース

☆☆☆★

1年前くらいに、少し観たものの、カメラワークがうるさすぎて、あまりにも見づらいので、開始10分くらいで辞めた映画。今回は他に観たいものもなかったので、隙間にと思って再挑戦。
内容そのものは、『マッドマックス 怒りのデスロード』というか、ファミコンの『マッハライダー』というか、自動車レースとゲームを合わせたような、『ローラーボール』というか、少なくとも設定にはリアリティを求めてはいけないタイプ。作中でもテレビ番組という設定なためもあって、道路にある剣や盾のマークを踏むと、アイテムが使えるようになるとか、完全にゲームだ。
とにかく、フィクスで格好いいカースタントをビシッと映せばいいのに、というカットですらグラグラ、グワングワンとズームの連続で、映画館なら絶対に画面酔いする、というところ。展開のテンポがいいので観られるが、そうでなかったら、やはり無理、となっていただろう。
主人公のステイサムはまあ格好いいし、刑務所長は(不細工なとこなんか)見るからに悪そう(吹き替え版は小山茉美さんというのも観る動機)なので、わかりやすくはある。
ストーリーとしては、お気楽エンタメとして、平均点くらいか。

以下ネタバレ

冤罪で収監され、ラストには黒人と南国メキシコで脱獄後ライフを満喫するあたり、『ショーシャンクの空に』に代表される、脱獄もののオーソドックスな構成そのまま。別に、普通にレースに勝ってめでたしめでたし、でも良かったのでは?
まあ、所長が優勝できないように工作する(これは歴代のフランケンに後一歩で優勝、と言うところで殺していたらしい)から、というのもあるのだが、そもそもそんな設定にしなけれりゃいいだけ。

なお、本当は上述の経緯もあって、オリジナルである『デス・レース2000』(ややこしいよなぁ)を観たいのだが、放送してくれないので、観る方法を検討中。

2008年 アメリ