思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『パージ・エクスペリメント』☆☆☆★

これも事前情報あまりなく観た。作中での社会心理学理論で、半日だけ全ての犯罪が許される、というパージなるイベントがアメリカの1つの地区で実施されることになった。
その設定を聞いた時点で「そんなことあるわけないやん!?(´д`)」と思ってしまう人が大半だと思うが、まあ特殊設定S Fとして観るしかない。
一応、実験参加は任意で、記録装置をつける者には参加費が支払われ、犯罪を犯すごとに報奨金が出る。現代の状況で、そんなことあるわけないやん?! とさらにハードルが上がるんだよなぁ。
いざ、実験が始まってみると、別に『マッドマックス2』か『北斗の拳』的な「力が全て」な状況にはならない。そこでもさらに「おや?」と思うのだが、だからこそ、なのか、最後にはオフィシャルに軍が投入され、住民を虐殺する。
メインとなるパージのイベント中では、ゾンビ、内戦、もちろん戦争、宇宙人などのメタファーが混在している。
クライマックス前では、ギャング集団だったDたちが、『ブレイド』か? というくらいやたらスタイリッシュな殺戮シーンがあったりする。そのくせ、その直後に彼らはドローンや傭兵部隊にあっさりやられたりする。で、軽症だったDが『コマンドー』ばりに武器を満載してヒロインを救出に行く。
全くもってわけわからんというか、いろんな要素がバラバラな映画だが、なんとシリーズ化されているらしい。ますますわからん。

2018年 アメリ