思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

キャリー

☆☆☆★

リメイク版。主人公が、日本人でいえば、misono(day after tomorrow)とか、いきものがかりみたいな女の子で、基本的なストーリーはだいたい同じ。
CGの発達で、クライマックスの超能力爆発のシーンは、リアルにはなっているが、逆に地味というか、オリジナルには特撮ならではの豪快さがあったのに、それが失われてしまった。おもけにパーティー会場も参加者も全滅ではなく、生き残りがいるものだから、余計にカタルシスが薄れている。いちおう、逃げ延びた主犯格は、車で逃げるところを仕留めるのだが、テンポが悪い。なまじ主人公だから、ホラー的に恐怖で死が迫る演出もしきれないし、超能力表現もスカッとしない。このへんは、完全に二兎を追って失敗した。
オリジナルではラストであった母を殺すところは、何本ものナイフが空中に一旦静止する。これ、オリジナルにもあったっけ? 何か『ジョジョ』4部ラストのオマージュのように思える(^^;)
それはともかく、家が潰れるのに、どこからか大量の石が落ちてくるって何なのよ? 聖書からのオマージュ?