思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ブルーサンダー

☆☆☆★

押井守監督の評に押されて再見。確かに、クライマックスのヘリ対決は実物を市街でとばしている迫力が凄いが、それ以外は80年代の陰謀ものらしいトンデモ展開で、☆ひとつ減点。
まずは主人公がベトナム戦争のトラウマを抱えているのはいいとして、一般市民を盗み見するわ、カミさんは『ポニョ』のママさんばりの乱暴ドライバーだわ、あんまり感情移入できない。もちろん、この洞察癖が、後半の、陰謀を暴くのに役立つのだが……。
主人公のライバルというか、妨害者である元相棒の軍人も、どこからどう見ても悪人顔、という人物(^^;)それが、ラストでは、武装付きとはいえ、小型ヘリでブルーサンダーと一騎討ち、というから頑張っている。
その前にF 16と戦うも、遠距離からのミサイルが交わされ、結局やられるという流れは、押井守監督が実写『パトレイバー 首都決戦』でオマージュしたのかな?
確かに、ラストバトルは、川をはじめ、市街地を縦横に飛ぶのは、燃えるものがあった。
肝心のブルーサンダーのデザインは、以前はキャノピーが大きすぎるのがダサいと思っていたのだが、今回はそこまで気にはならなかった(ロングショットではそうだが、寄ると、やっぱり頭でっかちだ)。
あり得ない上に、リアルじゃない超装備については、エアーウルフナイトライダーと同じなので、まあ、当時の流行りというところか。
そもそも、機体は黒いのに、なんでブラックサンダーじゃないの??