思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ヒート

☆☆☆★

前に観たのは20年くらい前? 当時は面白いとは思えなかった。特に、クライマックスはホテルの廊下や部屋での撃ち合いだったと記憶していたが、全然違った(^^;)
しかし、銃演出がうまいマイケル・マン監督という宇多丸師匠の、発言を聞いたので、改めて観て観た。
結構面白いやん?! というのが感想。特に男性キャストが脇役まで豪華で、特にヤマ(犯罪)の進行中は、緊迫感が素晴らしい。強盗の相手が妙な動きをしたら、即座に射殺するプロらしさ(嫌だけど)も良い。
逆に、メインどころのパチーノ、デニーロ、キリーマー(どうもキルマーよりもこっちに慣れてるもんで(^^;))それぞれに三者三様の女がいて、それぞれに男として仕事をとるか女の相手をするかで悩むのだが、そこがかったるい。せっかく、ライバルとして認めつつも、犯罪は許さない、と宣告する中盤の対面シーンなど、熱い展開もあるのに。3時間近くあるので、女性が出てくるシーンをどれもこれもカットして、2時間を割っていれば、野郎ども熱狂の燃える映画になっていたのに。
どんな映画がか分からないまま起こる、冒頭の強盗シークエンスと、中盤手前の市街戦追跡劇は『ボーダーライン』的なヒリヒリする銃撃演出が素晴らしい!