思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

トランスフォーマー 最後の騎士王

☆☆☆★

3である『ダークサイドムーン』までは映画館に付き合ったが、4である『ロストエイジ』はスルー。富野監督が某所で言及していた(面白いと言っていたわけではなく、ある種の失敗作としてだが)ので、なんとなく興味が出た。
『ダークサイドムーン』では、人類史の裏側にトランスフォーマーがいた、というパラレルワールドものという設定を持ち込んだが、本作ではさらに中世のアーサー王伝説の時代まで遡る。その『ロード・オブ・ザ・リング』に対抗意識丸出しの導入とタイトルから、てっきり全編、中世で展開するのかと思ったら、それは序盤だけで、本編は現代。そこでやってることは1から全く変わっていない。続けて観ると胃もたれするかま、久しぶりに観るなら、メチャクチャ金をかけたCGによる重厚かつ派手な画面は、なかなか満腹感が得られる、こってりステーキ。
無駄に細密なパーツで構成されたロボットデザイン、いちいち変形する際に側転するなど、カロリーメガ盛りである。
ストーリーは、後半に行くほどめちゃくちゃな状況でも、主人公側の人間が死なないことが明白になるので、どうでもよくなる。特にクライマックスの状況は、同じ大味大作『インディペンデンス・デイ リサージェンス』にそっくり。