思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『レクイエイターズ(1)』
☆☆☆☆

アニメのコミカライズらしいが、本書を書店で見るまで知らなかったし、今放送中のアニメをちらと見ても、そちらを見続けようとは思わなかった。
異世界転生ものが流行りらしいが、本作はその反対で、アニメやマンガのキャラが私達の世界にやってくる。まあビデオ版『ROD』的ではあるけど(実在したかどうかの違いはあれ)。
また、『フェイト』なんかとは、主人公が出てくるキャラの設定を熟知しているかどうかが違う。その中で、ひとり主人公も、キャラ達も、誰も知らないキャラが最初から登場している、というのが本作のミソ。
ストーリー的には、ある意味お約束の通りながらも、終盤に魔法少女が「やっつけた」筈のキャラが悪あがきするので、殺さざるを得ない?というのが面白かった。こういうお約束破りこそ、こういうメタ的作品の本領なのだから。
…というより、本作最大の魅力は緻密にして美麗なキャラにある。動きの描写は若干固いが、藤崎竜の背景と、小畑健のキャラを足して2.5で割ったような感じ。

Re:CREATORS 1 (サンデーGXコミックス)Re:CREATORS 1 (サンデーGXコミックス)
あおきえい 広江 礼威

小学館 2017-08-07