思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

とある魔術の電脳戦機
☆☆★

『とある魔術』シリーズは全く読んでいないし、『バーチャロン』の膨大な(裏?)設定もサイドストーリーも、なんとなくしかしらない。本書を買ったのは一にも二にもカトキハジメ氏のイラストの為。
この手の企画だと、キャラは本家の人が描いて、バーチャロイドだけをカトキ氏が描く、というのがコラボの正道だと思うのだが、なんとキャラもメカも、全てのイラストをカトキ氏が描いている。少なくとも、キャラに関しては(本家を知らないので、似てる似てないは分からないが)違和感はないのが凄い。アーマーガールズで鍛えられたからかな…?(^_^;)

本書のメインはオリジナルデザインのバーチャロイド。一見して、テムジン、ライデン、サイファーはカラーリングのみ、エンジェラン、バル・バドスは美少女キャラ的アレンジが加えられている。
テムジン以外は、ストライプをメインにしたグラデーション効果を駆使したデザインである。カトキファンなら、この綴じ込みのためだけに買ってお釣りが来る。
ストーリーは、本家は知らないが、おそらくそちらに『バーチャロン』世界が浸食した結果、並行世界的に、いろいろと細部が異なる、という結果に。
小説としての好き嫌いで言えば、「カスが、激興するんじゃない」という感じ。「サイバー」トルーパー・バーチャロンなんだし、サイバーパンク的にハードボイルドにして欲しかった。

しかし、現在のCGアニメなら、『オラ・タン』のハイエンドモデルを使ったアニメも見てみたいなぁ…。

とある魔術の禁書目録×電脳戦機バーチャロン とある魔術の電脳戦機 (電撃文庫)とある魔術の禁書目録×電脳戦機バーチャロン とある魔術の電脳戦機 (電撃文庫)
鎌池和馬 カトキハジメ

KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2016-05-10